2017年5月29日月曜日

想定外

先週、行こうと思った訳でなく偶然が重なり母とスターバックスに入る。


これまでの人生、その様な場面を一度も考え思う事も無く、まさに想定外中の想定外。

母とその場に居る事自体が既に笑えるのに、更に何を見ても考えても笑いが加速する始末。

「スマホ片手にスーツ姿のビジネスマン」
「軽快にノートパソコンを打つ学生」
「互いに向き合い見つめる恋人達」
「ケーキをほおばり会話を弾ませるマダム」

その中心で、何事も気にせず親子の会話する80過ぎの足腰弱る老婆と40なかばの作業着でヒゲヅラ腹の出たオッサン、考えるだけで笑える。

また、シワだらけの手で持つカップ、指の間からマークの顔がのぞく姿に、見るだけで笑える。

神奈川に住む姉に話すと案の定、大爆笑していた。

時々、人生は素敵だなと思う。




2017年5月2日火曜日

そう言えば九郎

そう言えば九郎...

昨年の夏、飲み物を買いに現場から自販機へ歩く途中、向こうから夏休みの女子高生らしい2人組が会話を弾ませながら来るのだが...

その1人は伸び縮みするリードで、ミニチュアダックスを散歩させていた。

道をはさみすれ違う間際、苦手意識がそうさせたのか?私は帽子を深くかぶり直し下を向いた。

帽子のつばで視野が狭まる中、突然「ギャン!ギャン!」と吠え足元へ襲い掛かって来るミニチュアダックスの姿が目に飛び込む。

ビックリし思わず「うわっ!」と声をあげ顔を上げると、伸びたリードを持つ女子高生が一言...

「ウケる」と言った。

そのまま何事も無かった様に互いに通り過ぎるが、数秒後に脳の理解が追い着き、遅れて感情が遠のく後ろ姿に追い着いた。

なぁ九郎よ...

お前はそんな真似はしないし、しつけてもいない。

私も「ウケる」とは言わないし、言っても「すみません」か「大丈夫ですか」だろう。