時が経ち解る事がある。
昔、親父が日曜の昼下がり家の居間で高橋尚子さんのマラソン中継を観ていた事があった。
Qちゃん(高橋尚子さん)が2000年のシドニー五輪で金メダルを獲る前の事である。
圧倒的な強さでゴールを切るQちゃんに歓声し喜ぶ訳でもなく、親父は静かに涙を流していた。
多分、私に茶化されるのが嫌だったからと思うが案の定、発見され「何泣いてんの!」の言葉に無言で涙をぬぐっていた。
それから時は過ぎ平昌五輪、独り夜の部屋でテレビに向かって「沙羅ちゃん頑張れ!」と涙を流しながら高梨沙羅さんを応援していた。
するとふと親父の事を想い出し、今なら涙を流していた親父の気持ちが解る様な気がした。
そして、その日はちょうど親父の命日で「だろ!」と言われている気になり独り苦笑いする。
その後、沙羅ちゃんへのインタビューに、もっと気の利いた事を聞けよと腹立ち、レジェンド葛西までならあと五輪5回ある沙羅ちゃん頑張れ!と叫ぶ。
何故もっといたわってあげれないんだ!と滅入っていると何と高橋尚子さんが高梨沙羅さんを温かくインタビューするのを観て気が晴れる。
二人には関係なくても私にすれば親父を入れドラマになるから人生って凄い!Qちゃん沙羅ちゃん最高!ありがとう!私も頑張ろう。
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